
離婚前に相談したい場合は、弁護士・離婚カウンセラー・地方自治体の窓口・福祉事務所・探偵事務所などがあります。
相談したい内容によって、どこへ行くか決めましょう。
目次
離婚問題での相談先は何がある?
夫(妻)と別れる決意したときから、「離婚についての情報を集めてみたけれど、いまいち理解できない」と不安になっていませんか?
そんなときは、専門の機関に相談をしましょう。
1.離婚したいけど夫(妻)が同意してくれない場合
夫(妻)が離婚に同意してくれない場合は、弁護士に相談します。
なぜなら、一方が「離婚したくない」と思っている場合、当事者間での話し合いで解決することが難しいからです。
家庭裁判所の夫婦関係調整調停を申し立てをして、弁護士の力を借りて、法律にのっとって離婚を成立させることをお勧めします。
弁護士に依頼した場合、慰謝料・養育費・財産分与を決める際に、自分に有利になるように調査・準備をしてもらえます。
【関連ページ】離婚問題を弁護士に依頼すれば、どんなメリットがありますか?
2.離婚後の生活に不安がある場合
現在、小さな子どもが居る・専業主婦暦が長い場合、離婚後の収入面に不安をお持ちだと思います。
収入面での不安は、地方自治体の福祉課や最寄りのハローワークに相談に行きましょう。
福祉課で相談できることは?
福祉課はこんな相談に乗ってくれる
- 生活保護の受給相談
- 母子家庭援助(医療費の助成・母子福祉資金貸付金・児童扶養手当など)
- JR通勤定期の特別割引
- 所得税・市民税の軽減
主に低所得で育児や生活に困窮している状況の家庭に対して、補助制度・援助・手当・割引制度の紹介や手続き支援を行っています。
地域によっては、支援者を派遣する人的サポートも行っています。
1人で悩む前に、福祉課に相談をしてどんな援助を受けられるか聞いてみましょう。
ハローワークで相談できることは?
ハローワークでは、母(父)子家庭の親が再就職するために、以下の支援を行っています。
ハローワークで行っている支援
- 再就職に有利な公的な職業訓練の斡旋
- 母子家庭専用窓口としてマザーズコーナーの設置
- 看護師・介護福祉士・保育士などの養成機関に通う場合の支援
- 知識技能の習得に必要な資金の貸付(母子福祉資金貸付金)
【関連ページ】マザーズハローワーク・マザーズコーナー所在地一覧
手に職がなかったり、専業主婦暦が長くてもハローワークが再就職の為のサポートを行っているので、相談に行ってみましょう。
雇用保険受給資格がある方が、ハローワークの職業訓練を受講した場合、生活援助のために職業訓練受講給付金や訓練手当ての受給があります。
3.離婚するか迷っている・夫(妻)に切り出せない場合
離婚するか迷ったり悩んでいる場合は、離婚・心理カウンセラーに相談をしましょう。
1人で悩んでばかりいては、心が疲れてしまいます。
「離婚はしたいが、夫が怖くて言い出せない」「離婚したいけど、今後の生活が不安だからやめるべきか?」など悩みがある場合、専門のカウンセラーに話を聞いてもらってください。
心が疲れていたり、迷いがある状態で離婚を進めようとするのは、精神にとても大きなストレスがかかってしまいます。
離婚・心理カウンセラーは、あなたの気持ちを聞いて「本当はどうしたいのか?」答えを見つける手伝いをしてくれます。
離婚のカウンセリング料金は、平均で1時間10,000円程度(1人の場合)です。

心のどこかで、「夫(妻)とまだやり直せるかもしれない」という気持ちがあるなら、カップルカウンセリングを受けてみることをお勧めします。
4.浮気の疑いがある場合は、探偵事務所(調査会社)に相談しましょう
すでに浮気をされていて離婚を考え慰謝料請求を考えている場合、探偵事務所(調査会社)に相談しましょう。
浮気での慰謝料請求では、浮気した本人と浮気相手に慰謝料請求をすることができますが、二人でホテルに出入りするなどの明確な証拠写真や、浮気相手の住所・名前などの情報が必要になります。
これらを個人で入手することが難しい場合は、探偵事務所に依頼する方が良いでしょう。
調査時間にもよりますが、25万円から調査が出来ますし、浮気離婚での慰謝料は300万円ほどになることを考えれば、依頼できない額ではないと思います。
また、浮気が原因での離婚が法的に認められれば、財産分与や養育費請求、子の面会交渉で有利になります。

現在では、初回無料で相談できる会社もあります。
浮気調査の依頼をする前に、自分のできる範囲で浮気についての情報を集めてから探偵に依頼すると、調査費用を抑えられます。
【関連ページ】
浮気調査の費用をなるべく安く抑える為に準備しておくと良いもの
信頼できる浮気調査・探偵会社の見分け方は?
5.夫(妻)の暴力が怖くて離婚を切り出せない場合
「夫(妻)が、暴力が怖くて、離婚して欲しいと言えない」という場合は、配偶者暴力相談支援センターに相談しましょう。
この機関では、暴力行為の相談・一時的に非難できる場所の斡旋・カウンセリングなどの支援を行っています。
【関連ページ】配偶者暴力相談支援センター一覧
この機関の他に、警察や婦人相談センターでも相談することができます。

夫(妻)が暴力を振るう場合、家を出てから離婚話をするようにしましょう。
家を出るための費用や避難先がない場合は、配偶者暴力相談支援センターに相談をしてください。
今回のまとめ
離婚前に相談したいことがある場合、悩みや状況に合せて、弁護士・福祉課・ハローワーク・心理カウンセラー・探偵・配偶者暴力支援センター、婦人相談センターに相談しましょう。
1人で悩んでばかりいるよりは、専門家に相談することで新しい解決策や道が見つかる事もあります。

離婚するためには、時間と精神力が必要です。
今後の生活への不安を抱えて離婚問題に対処していると、精神的ストレスで鬱になってしまうケースも報告されています。