雨宮先生雨宮先生

今回のまとめモラルハラスメントは、離婚請求の理由になります。
しかし、きちんとした証拠がないとモラルハラスメントと認められない可能性があります。

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1.モラルハラスメントとは?

モラルハラスメントをする夫

離婚の理由にもなる、”モラルハラスメント”とは、精神的な暴力・嫌がらせです。

では、どんな状況ならモラルハラスメントと認められるのでしょうか?

モラルハラスメントの例

  • 相手の努力を認めず、文句だけを言う(気遣いに対して感謝せず、罵倒する)
  • 相手の行動に難癖をつける・揚げ足をとる
  • 全てを否定される「お前は、生きている価値がない」「お前が生活できるのは、俺が稼いでいるおかげだ!」と言って、自分だけが贅沢をする。
  • 自分の意見以外受け入れない(自分で言ったことを、「絶対に言っていない。」と言い張り、証拠を見せると逆切れする)
  • 絶対に「ありがとう」「ごめん」を言わない。
雨宮先生雨宮先生

モラルハラスメントの加害者は、自分の非を認めない・外面のいいタイプが多いため、第三者に理解してまらうための証拠が必要です。

モラルハラスメントの証拠を手に入れる

モラルハラスメントの証拠

モラルハラスメントは、DVと違って写真や医師の診断などの証拠がないため立証するのは容易ではありません。

しかし、最近ではメール・LINEなどのやりとり・日々のやりとりの日記・夫(妻)の言動を録音したものが証拠になります。

例えば、下記のような例です。

モラルハラスメントの証拠例1:メール・LINE

妻「今日は遅くなるの?」夫「お前にいちいち知らせる必要なんかないだろう。」
妻「じゃあ、先にご飯食べるよ。」夫「はぁ?誰が稼いだ金で飯が食えるんだ!食わずに寝ろ



モラルハラスメントの証拠例2:録音

前日:夫「このパン、食べていいよ。」妻「うん、ありがとう。」

当日:夫「なんで、パン食べたんだよ!」妻「食べていいって言ったから」
夫「はぁ?そんなこと絶対言ってないし」妻「昨日、言ったよ。」
夫「なんで、お前はそうやって勝手なことばかり言うんだ、性格悪い女だな!」



モラルハラスメントの証拠例3:日記

20XX年X月1日:今日も夫の暴言があって辛い。
「お前なんか、生きてる価値もない」そんな風に思っているなら離婚してくれればいいのに、「じゃあ、離婚しよう」と言ったら「はぁ?性格直す気もないのか!バカなんじゃないか。」と離婚の話を出すと話を逸らして、真剣に話し合ってくれない。
もう、どうしていいのかわからない。

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他にモラルハラスメントが原因で、精神科に通うようになった場合は医師の診断書が証拠となるケースもあります。

診断書の内容に、夫(妻)からのモラルハラスメントが原因と記載してあるものが必要です。

2.自分の精神を守るために家を出る

モラルハラスメントで精神を守る

モラルハラスメントの被害者は、知らない内に「自分が悪いから、夫(妻)にイライラさせてしまう・・」と自分に原因があると考えてしまう傾向があります。

健康な精神を保つために、加害者と距離をとる必要があります。

なぜなら、一緒に暮らしていると「怒鳴られるのが嫌だから、言うことを聞いておこう。」と夫(妻)が機嫌良く過ごしてもらうために、気を張って暮らしていると精神的に良くないからです。

そして、離婚に同意してくれない夫(妻)に「俺(私)には、あなたが必要だから離婚しないでください。」とお願いされたら、断れずにいつまで経っても離婚ができません。

1度、加害者と距離をとって友人や両親に話を聞いてもらう必要があります。
夫(妻)と離れることで、一緒に暮らしていたときには気が付かなかった理不尽な行為が、客観的に見えるようになります。

雨宮先生雨宮先生

モラルハラスメントの被害者は、自身でも気が付かない内に萎縮して暮らしています。
自分のために、1度夫(妻)と距離をとり客観的に考えてみましょう。

3.モラルハラスメントが理由の場合、どうやって離婚する?

モラルハラスメント離婚

モラルハラスメントが理由の場合は、一方が離婚に同意しないことも多く、話し合いで解決することが難しいケースが多いのです。

なぜなら、加害者は被害者を支配しようとしているため、簡単に手放そうとはしないからです。

この場合は、第三者(友人・親戚・弁護士)に入ってもらうか、”家庭裁判所に夫婦関係調整調停(離婚調停)”の申し立てをする必要があります。

第三者を間に入れた話し合いをする

当事者間で離婚の合意ができない場合、第三者に間に入ってもらいます。なぜなら、モラルハラスメント加害者が被害者の言い分を聞かない可能性が高いからです。

よって、常識的な忍耐強い方に間に入ってもらい冷静な話し合いができる環境を作りましょう。

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特に短気な方だと、加害者と口論になりよけいに話しがこじれてしまう事があります。

第三者を入れた話し合いで解決しない場合は?

第三者を間に入れた話し合いで、離婚の合意ができなかったときは家庭裁判所に”夫婦関係調整調停(離婚調停)“の申し立てを行います。

4.夫婦関係調整調停(離婚調停)とは?

夫婦関係調整調停(離婚調停)とは、家庭裁判所で裁判官・調停委員を交えて問題点・妥協点を話し合い解決するための調停です。

夫婦関係調整調停(離婚調停)の手続き

夫婦関係調整調停の申し立て先は、相手の住所地にある家庭裁判者か当事者間の合意した家庭裁判所です。
この調停は、財産分与請求調停の申し立てをしておくと、一緒に進めてくれるので同時に手続きをしましょう。

申し立てに必要なものは、下記の通りです。

離婚調停申し立てに必要な物

  • 収入印紙1200円分
  • 郵便切手800円程度(裁判所により違います)
  • 夫婦関係調整調停申立書1通またはコピーで可(裁判所で入手可・裁判所のホームページからダウンロードできます)
  • 財産分与請求調停申立書1通またはコピーで可(裁判所で入手可・裁判所のホームページからダウンロードできます)
  • 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 資産・財産に関する書類(残高が分かる通帳のコピー・不動産登記事項証明書・固定資産評価証明書)※財産分与請求調停に必要
  • 陳述書(裁判官に調停前に、自分達の結婚から現在までの経緯・離婚原因・自分が望んでいることを読んでもらうためのものです)

DVやモラルハラスメントが原因で離婚調停をする場合、”非開示の希望に関する申出書”の提出や”進行に関する照会回答書“に事情を記載しましょう。

【関連ページ】非開示の希望に関する申出書


今回のまとめ

モラルハラスメントが理由での離婚請求は可能です。

まず、モラスハラスメントの証拠集めをはじめます。(メール・LINE・録音・日記・医師の診断書など)

加害者である、夫(妻)との距離をとり第三者の意見を聞いて、客観的に考えてみましょう。
そして、離婚の意思が固まった場合、家庭裁判所に夫婦関係調整調停(離婚調停)の申し立てをします。

雨宮先生雨宮先生

もし、夫(妻)が「モラルハラスメントでは?」と感じたら、すぐに第三者に相談することが大切です。

モラルハラスメントの被害が長期間続くと、精神病になってしまう可能性が高くなるため、加害者と距離を置くことが重要です。

離婚を決意しているときは証拠を持って家を出て、夫(妻)と会う必要があるときは、間に人をたてて、自分に精神的な負担をかけないようにしましょう。